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配信のノイズ・エコー・音割れを直す方法|OBSとNVIDIA Broadcastの無料設定ガイド【2026年版】

公開:2026年9月1日

「キーボード音が入る」「声が反響する」「音が割れる」——配信の音声トラブルは、高いマイクを買う前にソフト側の設定で直せることが多いです。OBS標準のノイズ抑制フィルター、NVIDIA Broadcast、コラボ配信のエコー対策まで、無料でできる範囲を整理しました。

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雑音を消して、 声だけを届ける。

OBS×NVIDIA Broadcastの無料ノイズ対策

スマホを持つ女の子のイラスト

「配信を見返したら、キーボードを打つ音がずっと入っていた」「声がワンワン反響して聞き取りづらいと言われた」「大きな声を出すと音が割れる」——配信を始めた人がぶつかる音声トラブルの多くは、実はマイクの機種を替えなくても、ソフト側の無料設定でかなり改善できます。

この記事では、OBS Studioに標準で入っている「ノイズ抑制」フィルターの選び方から、GPUの力でさらに強力にノイズとエコーを消せる無料ツール「NVIDIA Broadcast」、コラボ配信でエコーが起きる原因と対策まで、お金をかけずに試せる順番でまとめました。まずはゲイン調整のような基本から、必要な人だけ次のステップに進む形で読んでください。なお各ソフトの機能・対応環境は変わることがあるため、導入前には必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

① ソフトを入れる前に見直したい、音の入り口

ノイズ抑制ソフトはあくまで『後から消す』道具です。まず入り口側を整えておくと、ソフトの処理も軽くて済み、声質も崩れにくくなります。

  • マイクとの距離を一定にする

    口とマイクの距離が近すぎると吹かれた息の音(ポップノイズ)が乗り、遠すぎると部屋の反響を拾いやすくなります。目安は拳1〜2個分(5〜10cm程度)。配信中に頭が動いても距離が変わりにくい位置にマイクを固定しておくと、声量が安定してこの後の設定も決めやすくなります。

  • 入力ゲインを上げすぎない

    『声が小さいから』とゲイン(マイクの感度)を上げすぎると、キーボード音やエアコンの音まで拾いやすくなり、大声を出したときに音が割れる原因にもなります。配信で出しうる一番大きな声を出しながらゲインを上げ、音量メーターの針が振り切れる手前まで戻すのが目安です。ここが整っていないと、この後のノイズ抑制フィルターも効きが悪くなります。

  • スピーカーではなくヘッドセット・イヤホンを使う

    スピーカーで音を出しながらマイクで喋ると、マイクがスピーカーの音を拾って自分の声が反響して聞こえる『音の回り込み』が起きやすくなります。イヤホンやヘッドセットに替えるだけで、エコー系のトラブルの多くはソフトを入れる前に解決します。雑談・ゲーム実況などリスナーの声や音を聞きながら話す配信ほど効果が大きい対策です。

② OBSの「ノイズ抑制」フィルターを使う(RNNoise / Speex)

OBS Studioには無料でノイズ抑制フィルターが標準搭載されています。マイクの音声ソースにフィルターを追加するだけで使え、追加のインストールは不要です。

  • OBS公式:Noise Suppression Filter

    音声ミキサーのマイク欄にある歯車アイコンから『フィルタ』→『+』→『ノイズ抑制』で追加できます。方式は『RNNoise』と『Speex』の2択(NVIDIA Broadcastを別途インストールしていれば3つ目の選択肢も増えます)。RNNoiseはAIが声とノイズを聞き分けるタイプで、多少処理は重いものの声が不自然になりにくいのが強み。Speexは処理が軽い代わりに、強く抑制するほど声がロボットっぽくこもりやすい傾向があります。まず試すならRNNoise、古めのPCで動作が重いならSpeexという使い分けが目安です。

    公式サイト →
  • ノイズゲートフィルターを併用する

    ノイズ抑制フィルターの下に『ノイズゲート』フィルターを重ねると、喋っていない間だけ音量をゼロに近づけられ、キーボード音やエアコンの送風音を『声を出していないときだけ』カットできます。声を出している間は素通しなので、常時かかるノイズ抑制と役割が違います。両方を軽めに重ねるほうが、片方を強くかけるより声質が崩れにくいです。

③ さらに強力に消したいなら:NVIDIA Broadcast

対応するグラフィックボード(GPU)を積んだPCなら、NVIDIAが無料配布しているアプリでノイズと反響をより強力に、かつAIによる自然な処理で消せます。

  • NVIDIA公式:Broadcastアプリ

    GeForce RTX 2060以上など、Tensor Coreを搭載したNVIDIA製GPUが必要です(非対応のGPUでは起動できません)。インストールすると『マイク』効果に『ノイズ除去』と、部屋の反響そのものを抑える『ルームエコー除去』が選べるようになります。設定後は仮想マイクとして『NVIDIA Broadcast』が追加されるので、OBSやDiscordの音声入力をそれに切り替えるだけで反映されます。GPUのリソースを使う処理なので、配信のエンコードと同時に使うとPCの負荷が上がる点は頭に入れておいてください。

    公式サイト →

④ コラボ配信・Discord通話でのエコー対策

1人で配信しているときは平気でも、Discordなどでゲストと通話しながら配信すると、急にエコーが乗ることがあります。原因は多くの場合『処理の二重がけ』です。

  • Discordの音声処理はオフにし、OBS側に一本化する

    DiscordにもOBSと同じようにエコー除去・ノイズ抑制の自動設定があります。両方を同時にオンにすると、二重に処理されて声がこもったり不自然になったりすることがあります。OBS側でノイズ抑制をかけているなら、Discordの『設定』→『音声・ビデオ』にある入力感度の自動調整やノイズ抑制はオフにして、処理はOBS側に一本化すると安定しやすいです。

  • ゲストにもヘッドセットの使用をお願いする

    コラボ相手がスピーカーとマイクを併用していると、①で触れた『音の回り込み』がその人の環境で起きて、自分の配信にエコーとして乗ってしまいます。自分の環境だけ整えてもゲスト側が原因なら直らないので、コラボ前に『ヘッドホンかイヤホンをお願いします』と一言添えておくと未然に防げます。

⑤ ここまで試しても気になるとき

無料設定で改善しない場合に確認したい、見落としがちなポイントです。

  • フィルターの順番を見直す

    OBSのフィルターは上から順番に処理されます。ノイズ抑制より先にゲイン(音量を上げるフィルター)をかけていると、ノイズごと増幅してから抑制することになり効きが悪くなります。ノイズ抑制やノイズゲートを上、音量調整系を下に置く順番を試してみてください。

  • 部屋の反響そのものを減らす

    フローリングの部屋やものが少ない部屋は音が反射しやすく、ソフトのエコー除去だけでは限界があります。マイクの背後にクッションや毛布のような布ものを置くだけでも、反響音が吸収されて改善することがあります。お金をかけずに試せる対策としては効果的です。

よくある質問

OBSのノイズ抑制、RNNoiseとSpeexはどちらを選べばいいですか?
基本はRNNoiseがおすすめです。AIが声とノイズを聞き分ける方式で、強めにかけても声が不自然になりにくいためです。ただしPCの性能が低くて配信全体が重くなる場合は、処理の軽いSpeexに切り替えると改善することがあります。まずRNNoiseを試し、動作が重いと感じたらSpeexに変える、という順番で問題ありません。
NVIDIA Broadcastは誰でも使えますか?
いいえ、GeForce RTX 2060以上などTensor Coreを搭載したNVIDIA製グラフィックボードが必要です。対応GPUを積んでいないPCでは利用できません。自分のPCが対応しているか分からない場合は、導入前に公式サイトの対応GPU一覧を確認してください。非対応の場合は、OBS標準のRNNoiseフィルターだけでも十分効果があります。
設定をひと通り試してもエコーが消えません。原因は何が考えられますか?
1人で配信しているときは起きないのにコラボ配信だけで起きる場合、ゲスト側がスピーカーとマイクを併用している『音の回り込み』が原因のことが多いです。自分側だけでなく、コラボ相手にもヘッドセットの使用をお願いしてみてください。またDiscordとOBSの両方でノイズ抑制・エコー除去を同時にオンにしていると、二重処理で逆に不自然になることがあるので、どちらか一方に処理を絞るのも有効です。
音質を良くするために、まず高いマイクを買うべきですか?
急ぐ必要はありません。ゲインの調整・OBSのノイズ抑制フィルター・ヘッドセットの使用など、無料でできる設定だけでも音質の悩みの多くは改善します。設定を一通り試した上で『それでも足りない』と感じてから、マイクの買い替えを検討する順番のほうが失敗が少ないです。

配信の音声トラブルは、マイクを買い替える前に直せることが多いです。まずはゲインと距離という基本を整え、OBSのノイズ抑制フィルターを試し、それでも足りなければNVIDIA Broadcastやコラボ相手への声かけといった一手を足していく——この順番なら、お金をかけずに聞きやすい配信に近づけます。なお各ソフトの機能・対応環境は変わることがあるため、導入前には必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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