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配信の画質・ビットレート設定の基本|解像度・エンコーダーの選び方【2026年版】

公開:2026年9月28日

「画質を上げたら配信が止まる」を防ぐための基本をまとめました。解像度・フレームレート・ビットレートの決め方から、OBSでのエンコーダー設定手順、回線が厳しいときの対処まで整理しています。

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画質を上げたら、 配信が止まった。

ビットレート・解像度・エンコーダーの決め方

スマホを持つ女の子のイラスト

「画質を上げたら、コマ落ちして視聴者に『カクカクしてる』と言われた」——配信を始めたばかりの人が一度はぶつかる壁です。画質は高いほど良さそうに見えますが、実際はPCの性能と回線の上り速度に見合わない設定にすると、映像が乱れたり配信自体が途切れたりします。

この記事では、配信の画質を決める3つの要素(解像度・フレームレート・ビットレート)の考え方と、OBS Studioでの具体的な設定手順をまとめました。「なんとなく高い数値にする」のではなく、自分のPCと回線に合った設定を選べるようになることが目的です。

※数値は各プラットフォームの推奨レンジをもとにした目安です。仕様は変わることがあるため、配信前には必ずYouTube・Twitchなど各公式サイトの最新情報をご確認ください。

① 優先すべきは画質より「途切れないこと」

視聴者が離れる一番の理由は画質の粗さより「コマ落ち」「音ズレ」「配信が止まる」ことです。まずは安定を優先し、余裕があれば画質を上げる順番で考えます。

  • 配信初心者は控えめな設定から始める

    最初から最高画質を狙わず、まずは低めのビットレートで数回配信してみて、コマ落ちが出ないか確認してから少しずつ上げていくのが失敗しにくい進め方。

  • 回線の「上り」速度を先に測る

    配信で使うのは「下り」ではなく「上り」速度。スピードテストサイトで上り速度を測り、その半分程度に収まるビットレートを目安にすると余裕を持って配信できる。

② 解像度とフレームレートの選び方

解像度・フレームレートが上がるほど必要なビットレートも増えます。配信内容に合わせて必要な分だけ選ぶのが基本です。

  • 動きが速いなら60fps、雑談なら30fpsで十分

    ゲーム実況や動きの激しい配信は60fpsだと滑らかに見える。一方、雑談・トーク配信は30fpsでも違和感が少なく、その分ビットレートを画質側に回せる。

  • 解像度は1080pが標準、回線が厳しいなら720pも選択肢

    フルHD(1080p)が今の標準的な配信解像度。PCスペックや上り速度に余裕が無い場合は720pに下げるだけで必要なビットレートが大きく減り、安定しやすくなる。

③ ビットレートの目安(プラットフォーム別・要公式確認)

ビットレートは「1秒間にどれだけのデータを送るか」の量。高いほど画質は上がるが、その分回線への負荷も増えます。以下は目安で、最新の推奨値は各公式ヘルプで確認してください。

  • YouTube Live(H.264・目安)

    1080p/30fpsはおよそ3,000〜6,000kbps、1080p/60fpsはおよそ4,500〜9,000kbps、720p/30fpsはおよそ1,500〜4,000kbpsが目安。音声は128kbps程度が推奨とされる。詳細な早見表は公式ヘルプに掲載。

    公式サイト →
  • Twitch(目安)

    1080p/60fpsで6,000kbps前後を上限の目安とし、レート制御はCBR(固定ビットレート)・キーフレーム間隔は2秒が推奨。720pなら3,500〜4,500kbps程度でも十分見やすい。

    公式サイト →
  • 迷ったら「プラットフォームの推奨レンジの中央値」から

    推奨レンジの上限ギリギリを狙うと回線変動で落ちやすい。まずは中央〜やや低めの値で試し、数回の配信でコマ落ちが出なければ少しずつ上げていく方が安全。

④ エンコーダーの選び方(CPUかGPUか)

エンコーダーは映像を圧縮する仕組み。PCへの負荷のかかり方が変わるので、自分の環境に合わせて選びます。

  • x264(CPUエンコード)

    どんなPCでも使える標準的な選択肢。画質は良いがCPUへの負荷が大きく、非力なPCだとゲーム側が重くなったりコマ落ちしたりしやすい。

  • NVENC(NVIDIA製GPU搭載PC向け)

    グラフィックボードの専用回路でエンコードするためCPUへの負荷が小さく、近年の配信では主流。GeForceシリーズ搭載PCなら基本的にこちらを選んで問題ない。

  • QuickSync(Intel内蔵GPU向け)

    IntelのCPUに内蔵されたグラフィック機能を使うエンコード方式。専用グラフィックボードが無いノートPCなどでCPU負荷を抑えたいときの選択肢になる。

⑤ OBS Studioでの設定手順

OBS Studioを例に、実際にビットレートとエンコーダーを設定する手順です。

  • 手順①:出力モードを「詳細」に切り替える

    「設定」→「出力」を開き、出力モードを「基本」から「詳細」に変更すると、配信タブでビットレートやエンコーダーを細かく指定できるようになる。

  • 手順②:エンコーダーとレート制御を選ぶ

    エンコーダー欄でx264かNVENC(NVIDIA)/QuickSync(Intel)を選択し、レート制御は「CBR」(固定ビットレート)を選ぶ。CBRは配信で標準的に推奨される方式。

  • 手順③:ビットレートとキーフレーム間隔を入力

    ③で確認した目安の値をビットレート欄に入力。キーフレーム間隔は多くのプラットフォームで2秒(秒数指定)が推奨されているため、初期値のままで問題ないことが多い。

  • 手順④:映像タブで解像度・フレームレートを設定

    「設定」→「映像」で出力解像度とFPSを②で決めた値に合わせる。ここが実際の配信解像度になるので、キャンバス解像度と揃えておくと画質の劣化が少ない。

⑥ 回線が厳しいときの対処

設定を整えてもコマ落ちが直らない場合、原因が回線側にあることがあります。

  • 有線LAN接続に切り替える

    Wi-Fiは電波状況で速度が上下しやすく、配信中の瞬断の原因になりやすい。USB接続のLANアダプターで有線化するだけで安定することが多く、対策として優先度が高い。

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  • それでも不安定ならビットレートを一段階下げる

    有線化しても改善しない場合は、無理に画質を維持しようとせず、目安レンジの下限寄りまでビットレートを下げる方が結果的に見やすい配信になる。

よくある質問

ビットレートは高ければ高いほど良いのですか?
画質だけを見れば高いほど有利ですが、回線の上り速度やPCの性能を超えた値にすると、コマ落ちや配信の途切れにつながります。プラットフォームの推奨レンジの中で、自分の環境が安定して耐えられる値を選ぶのが基本です。
NVENCが設定画面に表示されません。なぜですか?
NVIDIA製のグラフィックボードを搭載していない、対応していない古いモデルである、またはグラフィックドライバが古い場合に表示されないことがあります。その場合はx264(CPUエンコード)か、Intel内蔵GPUのQuickSyncが使えるか確認してください。
配信中にコマ落ちが起きたら、まず何を疑えばいいですか?
多くの場合は上り回線の速度不足かCPU負荷です。OBSの統計情報(表示メニューから確認可能)で「エンコード遅延」と「ネットワーク」のどちらでドロップが出ているかを見ると原因を切り分けやすくなります。回線側なら有線化やビットレートを下げる、CPU側ならエンコーダーの変更や解像度を下げる対処が有効です。
スマホ配信でも同じ考え方で大丈夫ですか?
基本の考え方(画質より安定優先・回線に合わせて調整)は共通です。ただし多くの配信アプリはビットレートを自動調整する仕様のため、手動で細かく設定する場面はPC配信ほど多くありません。Wi-Fiよりモバイル回線の方が安定する場所もあるので、配信前に電波状況を確認すると安心です。

配信の画質は「上げれば上げるほど良い」ものではなく、自分のPCと回線に見合った設定を選ぶことが安定した配信の土台になります。まずは控えめな設定から始めて、コマ落ちが無いことを確認しながら少しずつ調整していくのが遠回りのようで一番の近道です。数値は変わることがあるため、配信前には必ず各公式サイトで最新の推奨設定をご確認ください。

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